2024年の年頭にあたり、F5ネットワークスジャパン(F5) 代表執行役員社長の大野欽司氏は年頭所感として、以下を発表した。

WAF・WAAPに注力し「New F5」への変革をさらに加速する

新年明けましておめでとうございます。

2023年3月に社長に就任し、初めての新春を迎えました。昨年はハードウェアからソフトウェアへのビジネス変革が大きく前進し、グローバルでソフトウェアの売上比率が50パーセントを超えました。日本でもソフトウェアの売上が徐々に伸びており、これまでの取り組みが実を結んでいるという手応えと同時に、まだまだ伸びしろがあることを掛け値なしに感じています。

F5がいま最も注力しているのがWAF(Webアプリケーションファイアウォール)とAPIセキュリティのWAAP(Web Application and API Protection)です。SaaS型セキュリティプラットフォームのF5 Distributed Cloud Services上で、これらの機能を提供しています。

今日ビジネスで使われているアプリケーションは、オンプレミス、クラウドなど様々な場所に分散しており、お客様は管理の複雑化という課題を抱えています。この課題を解決し、一元的かつ安全にアプリケーションを管理・運用できるプラットフォームをSaaS型で実現していくのが、F5の戦略です。

2023年8月には、分散型アプリケーションデリバリを高速化・強化するF5 Distributed Cloud CDN(ContentDelivery Network)の国内提供を開始しました。WAAPとの組み合わせなど、セキュリティを重視した展開を進め、他社との差別化を図っていく方針です。

2024年は、ソフトウェア・SaaSベンダーとしての「New F5」への変革をさらに加速する一年となります。日頃よりご愛顧いただいているお客様には、F5の最新の取り組みを知っていただくため、これまで以上に密にコミュニケーションを行ってまいります。

さらに顧客基盤の拡大を目指し、中堅中小企業、地方自治体を含めた公共セクターのお客様、オンラインゲームやネット証券といったWebベースでビジネスを展開されているお客様へのリーチを強化します。パートナ様とは、MSP(マネージドサービスプロバイダー)やMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)など様々な形で協業し、新しいマーケットを開拓していきたいと考えています。

F5は引き続き、世界中のお客様の生活の向上に貢献するパートナとして、進化を続けてまいります。

本年も皆様の一層のご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。