ヤマハ発動機は11月27日、高い動作性能とコストパフォーマンスを両立させたスカラロボット「YK-XE」シリーズにクリーンルーム内での自動化作業に向けた「YK-XEC」シリーズを追加したことを発表した。

  • YK-XECシリーズの外観

    YK-XECシリーズの外観 (出所:ヤマハ発動機)

同シリーズは、YK-XEの強みであるコストパフォーマンスを生かしつつ、市場需要の高いクリーン度ISO Class4(ISO14644-1、1m3あたりに含まれる粒径0.1μm以上の粒子の数が1万個以内)に対応するクリーンスカラロボット。アーム長やZ軸ストローク、最大可搬質量などの主要スペックはYK-XEと同一性能を維持しているほか、標準サイクルタイムも0.42sec(YK510XECの場合)を実現しており、半導体やHDDなどの製造工場のほか、食品、医療機器関連などといった工場における生産性向上と省人化に貢献すると同社では説明している。

  • YK-XECシリーズの基本仕様

    YK-XECシリーズの基本仕様 (出所:ヤマハ発動機)

なお、同シリーズはアーム長(X軸)の違いで3種類が用意されており(アーム長235mmのYK510XEC、同335mmのYK610XEC、同435mmのYK710XEC)、メーカー希望小売価格は142万8900円からで、発売は2024年2月1日より順次としている。