キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は11月1日、ホテルシステム(PMS)「PREVAIL」の新オプションサービス「タブレットセルフチェックイン」を2024年1月下旬から提供開始すると発表した。価格は税別で導入費用が30万円~、月額利用料が4万~6万円(施設)。

新オプションは、タブレット端末を用いてホテル利用者自身がチェックインを行うことで、人手不足でホテル運営の負担となっているチェックイン業務を効率化し、宿泊者と従業員の満足度向上に貢献するとしている。

  • 「タブレットセルフチェックイン」の概要

    「タブレットセルフチェックイン」の概要

新型コロナウイルスの緊急事態宣言終了を経て、宿泊施設の需要は急回復する一方で、ホテル業界では人手不足が問題となっており、急増する宿泊需要に対応しきれず客室の稼働を抑えるといった機会損失やチェックイン業務に時間がかかり顧客満足度低下につながることなどへの対応が求められているという。

近年では、人手不足への対策の1つとして、チェックイン業務の簡素化が可能なデバイス型セルフチェックイン機を導入する施設が増えているものの、設置場所や導入コストが問題となり、導入が困難な施設も多く存在しているとのこと。

その点、新オプションは設置場所や導入コストの問題を緩和し、チェックイン業務の効率化によって人手不足への対応を可能としている。主な特徴として、デバイス型セルフチェックイン機に比べて省スペースかつハードウェア費用を削減できるため、低コストで導入できる。

また、QRコードを端末に読み込ませることで、宿泊者情報を呼び出しスムーズなチェックインが可能なほか、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体)、中国語(簡体)の5種類の言語に対応している。

  • チェックイン業務の負担軽減イメージ

    チェックイン業務の負担軽減イメージ

今後、新オプションをPREVAILの既存ユーザーに展開することに加え、新規チェーンホテルを中心にPREVAILと新オプションのセット販売により、2027年までの4年間で130施設への導入を目指す。販売戦略は上記のターゲットに対して、直販および販売パートナーチャネルで拡販していく。