三井不動産レジデンシャル、京都大学(京大)、京大発スタートアップのエネコートテクノロジーズの3者は10月17日、住宅におけるペロブスカイト太陽電池の活用に関する共同研究を開始したことを発表した。

ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイト構造と呼ばれる結晶構造を持つ化合物を用いた次世代の太陽電池で、2009年に日本で発明されて以来、実用化に向けて世界中で技術開発が進んでいる。

  • ペロブスカイト太陽電池

    ペロブスカイト太陽電池(出所:三井不動産レジデンシャル)

同太陽電池の特徴として、20%以上の高い発電効率・薄く軽量で曲げられる・少ない工程で製造が可能などといった点が挙げられる。さらに、従来のシリコン型太陽電池に比べて少ないエネルギーで製造でき、そのコストの抑制も見込めることから、住居に関するさまざまな空間での活用により、手軽に発電しその電力を活用することに適しているとする。

そして今回三井不動産レジデンシャルは、ペロブスカイト太陽電池の開発を手掛ける京大発スタートアップのエネコートテクノロジーズとの共同研究を開始。同社製のペロブスカイト太陽電池を三井不動産レジデンシャルのマンションなどで活用し、実際の住環境に近い状況での実証実験を実施していくという。

また、ペロブスカイト太陽電池の発電効率向上に向けた研究を進める京大化学研究所の若宮淳志教授率いる研究室とも連携し、同太陽電池の安全性や効率性を検証することで、その実用化を加速させるとする。

3者による現在の計画では、2023年度中に三井不動産レジデンシャルが供給するマンションの共用部分におけるデザイン性の高い照明や家具、居室内のインテリアに、ペロブスカイト太陽電池を設置する予定とのこと。そして日中の太陽光で蓄電を行い、夜間の電力利用などへと活用していくという。

3者は今後も、ペロブスカイト太陽電池の特性を最大限に活かすことで、再生可能エネルギーの活用のみならず、すまいとくらしに潤いを与えるような意匠性・利便性の高い活用方法の開発を目指すとしている。