三井不動産レジデンシャルとFujisawa SST協議会は、神奈川県藤沢市のFujisawa サスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)内に、LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅として認定を取得したモデルハウス「Future Co-Creation FINECOURT III」を新設し、9月1日より見学を開始したことを発表。8月31日には、同モデルハウスがメディア向けに公開された。
「生きるエネルギーがうまれる」Fujisawa SST
Fujisawa SSTは、協議会の代表幹事を務めるパナソニックグループや、三井不動産グループをはじめとする18企業と、行政(藤沢市)や学術機関(慶應義塾大学SFC)、そして住民コミュニティが連携して街づくりを推進するスマートタウンで、2014年の街びらき以来「生きるエネルギーがうまれる街。」というコンセプトのもと、開発が進んでいる最中だ。
なお現在では約19haの敷地面積内に2000人超が居住しているといい、暮らしを豊かにするための施設が揃うほか、企業や政府向けの視察ツアーや、自動配送ロボットの実証実験など、QOLの向上につながる取り組みが進められている。
このFujisawa SSTでの取り組みの1つとして、三井不動産レジデンシャルとFujisawa SST協議会では、さまざまなパートナーとの社会課題解決に資する共創活動を推進するため、モデルハウス「Future Co-Creation FINECOURT」の構築を行っているという。この取り組みでは、2017年に第1弾、2019年に第2弾のモデルハウスが構築されており、今般は第3弾として新たなモデルハウスの完成に至ったとする。
五感を通じてエネルギーを生み出す住宅がコンセプト
今回発表されたモデルハウスは、「住めば自ずとエネルギーがうまれる家」というコンセプトのもとで開発が進められたとのこと。知的好奇心や能動的行動、社会との接点の創出などを通して、五感を覚醒させ、未来を志向するための家を目指したつくりになっているという。
また空間設計においては、コロナ禍での在宅ワーク増加などにより、住まいの領域がオフ(休息)だけでなくオン(就労)の役割を担うようになるなど、住居の中と外が“ボーダレス”になりつつあることから、より多く社会や屋外との接点を生み出せるようなプランニングが行われたとする。