各社が最先端テクノロジーを活用しQOLを向上
さらにこのモデルハウスには、エネルギー性能やウェルビーイングの向上に寄与するさまざまなテクノロジーや設備が導入されているとのことだ。
2階のバルコニーには、印刷型の太陽電池とガラスを組み合わせたガラス建材一体型ペロブスカイト太陽電池を設置。現在製品開発が進められている最中の同電池は、従来の太陽電池と異なり、ガラス一体型のため透過性を持たせることが可能で、屋根以外の場所での太陽光発電が可能になるとする。
室内の空調では、パナソニックが開発した全館空調熱交換気システムの「withair」を採用。冷暖房に加え、空気清浄、全熱交換換気などの機能を1つのシステムに統合することで、家全体を快適できれいな空気で満たせるとしている。
また、収穫期を終えて廃材となったアブラヤシを再生利用した「PALM LOOP」を家具に適用したり、地元である神奈川県産の木材を5m2以上使用することで輸送時のCO2を削減したりと、部資材の面からもサステナブルな工夫が凝らされている。
ライフサイクル全体でCO2を減らす「LCCM住宅」
これらのサステナビリティに寄与する技術・取り組みが凝縮された新モデルハウスは、三井不動産レジデンシャルとして初めてLCCM住宅としての認定を取得したという。
LCCM住宅は、建設時から居住時、回収時、廃棄(解体)時までのすべてにおいて省CO2に取り組むと同時に、再生可能エネルギーの創出を行うことで、そのライフサイクルを通じてCO2収支をマイナスにする住宅を指す。これは、居住時のエネルギー収支をマイナスにする「ZEH」よりも、脱炭素社会への貢献度が高い住宅であるという。
2社はこうした環境にやさしいモデルハウスの構築を通じて、今後も新たなサービスやソリューションを継続的に創出。進化させることで、100年先も進化し続けるスマートタウンを目指すとしている。