ソフトバンクは8月31日、アルコールチェックもできる車両運行管理サービス「スマートフリート」と、ワークスモバイルジャパンが提供しているビジネス現場のコミュニケーションツール「LINE WORKS」との連携を開始したことを発表した。

スマートフリートは、アルコール検知器を使用したドライバーのアルコールチェックの義務化にも対応した車両情報を一括管理できるクラウドサービス。ドライバーがスマートフォンのアプリケーションを起動して運転を開始するだけで、リアルタイムな位置情報や走行ルートも記録できる。

2023年8月15日、警察庁は白ナンバーの車を使用する事業所に対し、アルコール検知器を使用したドライバーのアルコールチェックを12月1日より義務化する決定を発表した。アルコール検知器の使用が怠られた場合、安全運転管理者は業務違反となり、罰則が課せられる可能性がある。警察庁のまとめによると、2022年3月末時点で対象となる事業所は全国で約35万カ所あり、管理下にあるドライバーは約808万人に上るという。

LINE WORKSは、チャット、掲示板、カレンダー、アドレス帳、アンケートなど、現場で活用できるグループウェア機能を揃えたビジネスチャット。コミュニケーションアプリ「LINE」のような使いやすさを保ちながら独自に開発されたもの。

  • 「スマートフリート」と「LINE WORKS」連携内容

    「スマートフリート」と「LINE WORKS」連携内容

今回、両サービスが連携したことにより、LINE WORKSのチャットで通知を受け取ることで、管理者がアルコールのチェック結果や運行開始・終了に気づきやすくなる。また、通知を受け取ったトークルーム上で指示や確認が可能になった。安全運転管理者だけでなく、副安全運転管理者、業務補助者も、同じトークルーム上で通知を受け取る事が可能で、安全運転管理者の負担低減につなげたい考えだ。