Space BDは8月30日、グローバルボーイズグループ「JO1」が公式アンバサダーを務める宇宙利活用プロジェクト「スペースデリバリープロジェクト -RETURN to EARTH-」第2弾において、約3か月間宇宙空間に滞在したプレートがJO1のもとに届けられたことを発表した。

  • Space BDの永崎将利氏からJO1のもとに、プレートと曝露証明書が手渡される様子

    Space BDの永崎将利氏からJO1のもとに、プレートと曝露証明書が手渡される様子(c)Space BD

Space BDのスペースデリバリープロジェクトは、企業や研究機関、学術機関などさまざまな参加団体から集められた記念品を宇宙へと打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」の中型曝露実験アダプタ「i-SEEP」に搭載する簡易材料曝露実験(ExBAS)を活用して、宇宙空間へと直接曝露するプロジェクトだ。

同プロジェクトの第2弾となった今回は、JO1が公式アンバサダーに就任。2ndアルバム『KIZUNA』のジャケットデザインやJAM(JO1ファンの総称)のロゴなどを印刷した金属製プレートを含む記念品が、2023年3月15日にISSへと打ち上げられた。

その後3月21日に、ISSの船外設備に記念品が取り付けられ、約3か月間の宇宙での旅を経たのち、6月30日に地球へと帰還。関係機関の検品を終えたプレートは、Space BDの永崎将利代表取締役社長からJO1へと手渡された。

このプレートは、宇宙線や紫外線を浴びながら地上約400kmの上空を秒速7.9km(時速約2万8000km)で飛行しており、これは地球を約90分で1周するほどの速さだという。打ち上げ前と帰還後でプレートを比較すると、プレート全体が黄色がかり元々の色も変化するなど、宇宙での時間を感じる状態となっている。

  • JO1が打ち上げた記念品の打ち上げ前(左)と帰還後(右)の比較

    JO1が打ち上げた記念品の打ち上げ前(左)と帰還後(右)の比較(出所:Space BD)

プレートを手にしたJO1リーダーの與那城奨さんは、「僕たちの夢である“世界”を飛び越えプレートが宇宙に行き、そして戻ってきてくれて、僕たちも嬉しかったです。実際に、宇宙空間を旅したプレートを手にとって、僕たちJO1も今後、新たなことにどんどん挑戦していきたいなと思いました」とのコメントを残している。