指導員が助手席に座らず、遠隔からAI(人工知能)を活用しながら指導をしていく!? そんな「AI教習車」なるものが自動車学校に存在するのをご存知だろうか。常日ごろから運転していて、今は自動車学校と縁のない大人であれば、知らないのは当然かもしれない。

運転免許を持っているものの十数年のブランクがあり、2023年4月から「ペーパードライバー講習」に通った筆者は、南福岡自動車学校(福岡・大野城市)でAI教習車と出会った。

AI教習車とは、AIと自動運転技術を活用した運転教習システムで、AI教習所が開発・販売などを行う。前出の南福岡自動車学校を運営するミナミホールディングス、自動運転ソフトウェア開発で知られるティアフォーによって設立された合弁会社だ。

「現在は実証実験を進めている最中です。模擬教習環境を構築し、安全な教習ができたか、生徒への教育効果が向上したかなど、複数の項目でデータを収集しています。あらゆる教習で使えるようになるよう、実証実験を順調に進めてほしいとのお声を多くいただいています」

こう語るのはAI教習所 代表取締役 江上喜朗さん。江上さんにAI教習の仕組みや開発背景、目指すことなど、お話を伺った。

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