アサヒビールは、生成AIを用いた社内情報検索システムの9月上旬からの試験運用を発表した。日本マイクロソフトのAzure OpenAI Serviceを活用し、既存システムにある技術情報など効率的な検索による業務効率化を狙う。9月上旬からR&D部門の社員を対象に導入し、将来的にはグループ全体の情報を対象に広げ、グループ全体の情報を商品開発の強化に繋げる構えだ。

  • ナレッジマネジメントツール「saguroot」上でAzure OpenAI Serviceによって生成される100文字程度の要約が表示される様子(同社資料より)

丹青社が開発するナレッジマネジメントツール「saguroot」をすでに導入する同社は、UXに秀でた社内情報検索を持つが、Azure OpenAI Serviceによって生成される100文字程度の要約が加わることで情報検索の視認性が飛躍的に向上する。また、Azure Cognitive SearchやAzure Cosmos DBを用いることで検索対象ファイルの拡大や精度向上を図っており、ビジネスに直結する可能性のある社内データの利活用を促進する。