アクセンチュアとGoogle Cloudは7月13日、両社の協業体制を戦略的に強化し、アクセンチュアによる多額の新規投資のもと、顧客が生成AIを活用してビジネスを刷新し、新たな成長機会を引き出す支援を行うと発表した。
今回の協業体制強化は、アクセンチュアが先日発表したAI分野における30億ドルの投資に基づくもの。両社は、アクセンチュアの知見とGoogle Cloudの主要AIサービス(Vertex AI、Generative AI App Builderなど)を組み合わせ、顧客が持つ特定のビジネスニーズに応える、安全で責任ある生成AIの大規模かつ最適な導入を支援する。
今回の協業体制強化により、両社はアクセンチュアの業界や業務機能に関する知見とGoogle Cloudの生成AI領域におけるさまざまなテクノロジーを活用した新たなソリューションを共同で開発する。
両社は、セールス・マーケティング、サプライチェーン、ヘルスケア、小売・消費財、金融サービス、サステナビリティ、セキュリティ、オペレーション・サービスを戦略的重点分野と位置づけ、19の業界と6つの業務機能にわたるビジネス・プロセスの改善に注力する。
例えば、両社は生成AIを使って、顧客企業が個々の消費者にカスタマイズされた広告、デジタルコンテンツの作成や、ダイナミックプライシングの設定を可能とすることで、顧客企業と消費者とのコミュニケーション刷新を支援する。
また、両社は生成AIを活用し、顧客が最適な在庫量の予測による保管コストの最少化や、配送ルートの改善による燃料使用量の削減に貢献するほか、納期や遅延を見越した対応をとることで顧客満足度の向上につなげる。さらにアクセンチュアは、Google Cloudの大規模言語モデル(LLM)を利用して小売ソリューションのサプライチェーン機能を拡張し、顧客、従業員、店舗それぞれの体験の最適化を図る。