NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、日本カーソリューションズ(NCS)、クレアトゥラの3社は7月7日、NTT Comが推進する「EVの走行データを活用した温室効果ガス削減プロジェクト」がJ-クレジット制度の承認を受けたことに伴い、2023年7月7日より実証実験を開始することを発表した。

  • 実証実験の実施イメージ

    実証実験の実施イメージ

この実証実験では、NCSがリースで提供するEVの利用中のユーザーに対し、EVで走行した距離を測定の上、その走行距離に応じて発生した温室効果ガス削減量をJ-クレジット制度を用いてクレジット化する。

それを原資として、ユーザーにdポイントやエコロジーなギフト、社会貢献の一環としての寄付などで還元する予定だという。また、取得できる移動データを活用した、新たなビジネスの可能性も検証するという。

各社の役割は、NTT ComがEVの走行距離データ分析と他データとの連携・利活用、ビジネスモデルの検討、CO2排出削減量の算出、Jクレジットの売却益の還元、クレジット認証手続き・事務局運営・サポート。NCSはEVおよびEVの走行距離データ算出と提供、およびビジネスモデルの検討。クレアトゥラはJ-クレジットの収益化とビジネスモデルの検討を行う。

今回の実証実験を通じて市場ニーズの把握や事業性の検討を進めるとともに、新たなビジネスモデルの共創に取り組む。具体的には、EV営業車両を休日に地域住民や観光客の交通手段として利活用することで、地域住民や観光客の移動手段の確保と、EV営業車両使用者の環境貢献を両立するシステムの構築などを検討するということだ。