電通デジタルは今般、「AIに関する勉強会」と題してメディア向けの勉強会を開催した。
勉強会には電通デジタル執行役員データ&AI部門長で電通データアーティストモンゴル取締役 東京大学未来ビジョン研究センターの山本覚氏が登壇し、生成AIを中心とした「AI」について説明した。
本稿では、その一部始終を紹介する。
AIブームの変遷と世界各国の向き合い方
近年、話題になっている生成AIだが、最初の登場は2014年だった。
また生成AIだけでなく、AI全般に目を向けると1960年ごろには第1次AIブームが起こり、その後、第2次、第3次のブームを経て、現在は生成AIが台頭する第4次AIブームの真只中なのだという。
「第3次AIブームは、2019年頃に技術的に踊り場に差し掛かり、鎮静論も出ていました。しかし、新型コロナウイルスの流行や働き方改革といったさまざまな要因からDX(デジタルトランスフォーメーション)ブームが起こり、これに支えられて期待値が低減せず、現在はそのまま第4次ブームに差し掛かっているといえます」(山本氏)