ウイングアーク1stは7月3日、鈴与商事とカーボン・ニュートラルの実現に向けたプラットフォーム・サービスとして、サプライチェーンにおけるCO2排出量を集計・可視化するという同社が提供するCO2排出量可視化プラットフォームである「EcoNiPass(エコニパス)」で製品・製造設備単位でCO2排出量を算定するという「CFP 算定オプション」を開発し、提供開始した。

  • CFP算定オプションによる画面

EcoNiPassは、ユーザー企業やそのサプライヤーがエネルギー使用量等を入力し、クラウド上でCO2排出量を自動集計・可視化するといい、サプライチェーンのCO2排出量の把握と、削減施策の検討を支援するサービスとして提供している。新オプションは、製品や製造設備単位でのCO2排出量の可視化を可能とし、カーボン・フットプリント(CFP)に対応できる。

生産量や設備ごとのエネルギー使用量などを入力することで、自社の事業活動における製品別CO2 排出量(CFP)、設備別のCO2 排出量を算定・可視化する。また、サプライヤーから部品や原材料にかかるCO2排出量データを受け取ることで、部品・原材料も含めたCFPの算出も可能とのこと。

サプライヤーがEcoNiPassを使用している場合は、システム連携することで、サプライヤーの部品や原材料にかかるデータの共有が可能としている。導入効果として同社はまず、完成品メーカーや取引先からのCFPの情報提供に工数を掛けずに迅速に応じられることを挙げる。

また、同社独自ノウハウにより、生産プロセスにおけるCO2排出量のホットスポット(ボトルネック)を顕在化させ、課題を明確にできるとしている。

さらに、サプライチェーン上の各企業がCFPを算定・共有することで、製品のサプライチェーンにおける排出量がより具体的になり、各企業間で連携した排出削減対策の実施が可能になるという。

加えて、サプライヤーと共通のプラットフォームを使用することで、CO2 排出量算出の業務負荷の軽減が見込めるとのこと。価格は個別見積で、算定する製品数や対象設備により変動するという。なお、同オプション機能の利用には、EcoNiPassの基本契約が必要。