マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」を提供するスタディストと大和ハウスグループの大和ハウス工業、フレームワークス、大和ハウスプロパティマネジメントの4社は物流施設を中心とした施設管理業務における155項目のリストやテンプレートから画像や文字を入力してマニュアルを作成できる「Teachme Biz ロジパッケージ」を共同開発した。7月3日より販売を開始する。

拡大する物流に対応する物流施設も増加を続けており、マルチテナント型物流施設「DPL」やオーダーメイド型のBTS(Build To Suit)型物流施設を展開する大和ハウス工業は、2023年3月の時点で全国319カ所、総延床面積約1,220万平方メートルの物流施設を開発を手掛ける。テナント企業から人材の確保や育成の相談も受けるという同社は、手軽にマニュアルを作成し展開できる「Teachme Biz」を用いた課題解決に取り組み、施設管理業務におけるマニュアル項目を155に分けてリスト化。リストとテンプレートに沿って、画像や文字を入れるだけでオリジナルのマニュアルを作成できるパッケージ「Teachme Biz ロジパッケージ」の共同開発へと至っている。

  • 「Teachme Biz ロジパッケージ」で提供のマニュアルリストの一部(同社資料より)

    「Teachme Biz ロジパッケージ」で提供のマニュアルリストの一部(同社資料より)

荷降ろしや入荷、ピッキング、出荷などの基本的な施設内作業から、災害時の対応や臨時便の手配などのイレギュラー対応までを含むもので、具体的なマニュアルを持たない企業はもちろん既存マニュアルの改修やクラウドによる従業員への浸透、マニュアル整備サイクルの構築など無くてはならない業務マニュアルのグレードアップに貢献できる。パッケージは「Teachme Biz」の契約に加え、別途10万円(税別)の料金が必要だが、大和ハウスグループを通じて導入した場合は、追加料金が不要になる。

  • クラウドとモバイルで実用的なマニュアルを物流施設現場に手軽に展開できる「Teachme Biz」(同社資料より)

    クラウドとモバイルで実用的なマニュアルを物流施設現場に手軽に展開できる「Teachme Biz」(同社資料より)