TISインテックグループのアグレックスは5月30日、全国住所マスター「ADDRESS」のオプション製品として、顧客データと水災等地などをひも付けて水災リスクを加味した保険料の改定を可能にする「ADO-SUISAI」を提供開始することを発表した。すでに損害保険会社6社への導入が決まっているという。
サービス概要
同サービスは全国住所マスター「ADDRESS」の10桁のアドレスコードをキーとして、損害保険会社が保有する顧客データに「火災保険参考純率」をひも付ける変換対応表データを提供する。大幅なシステム改修や独自のひも付け調査、分析などを実施することなく、水災リスクを加味した保険料の改定が可能になるとのことだ。
サービスの特長
同サービスは10桁のアドレスコードをキーとしているため、過去に廃止された住所や、同地域における通り名、通称地名などにも対応可能だという。また、月に1回等地調査を行い追加収録して提供するため、「火災保険参考純率」が更新されない期間であっても新住所への等地のひも付けが可能となり、最新かつ正確な保険料率を適用できる。
火災保険料の算出に火災保険参考純率を使用している場合、これが改定された際も改定前に契約された契約者情報は改定前の火災保険参考純率とひも付ける。このため、同サービスでは、火災保険の保険期間(最大5年)を考慮して、改定後10年間は改定前の火災保険参考純率との変換データを提供。これにより、契約時期に合わせた等地のひも付けを実現する。