ファンケルは6月8日、無添加のスキンケア製品と、防腐剤などを含む一般的なスキンケア製品をそれぞれ同期間で使用した人の「目の周りのシワ状態」と「頬部の毛穴の目立ち」について、実際の肌で測定を行った結果、無添加のスキンケア製品を長期間使用していた人は、使用していない人に比べて目の周りのシワや毛穴が目立たず肌状態が良いことがわかったと発表した。

今回の測定では、30~59歳の女性を対象とし、肌の負担となる成分が配合されていない無添加のスキンケア製品を5年以上使用している55人(以下「無配合製品使用群」)と、一般的なスキンケア製品を使用している35人(以下「配合製品使用群」)について測定が行われた。

同測定では、洗顔後、恒温恒湿室(23℃、湿度50%環境下)で10分間安静にした後、全顔撮影装置により顔面撮影を行い、目の周りのシワ(「シワスコア」)と頬部の毛穴の目立ち(「毛穴スコア」)についての画像解析が行われた。

  • (左)全顔撮影装置による目立つ毛穴スコア。(右)同じく全顔撮影装置による、目の周りのシワスコア。

    (左)全顔撮影装置による目立つ毛穴スコア。(右)同じく全顔撮影装置による、目の周りのシワスコア。(出所:ファンケルWebサイト)

全顔撮影装置とは、左右と正面の顔面を撮影することで、シミ、シワ、毛穴、色ムラ、ポルフィリン、隠れジミ、メラニン、ヘモグロビンなどのさまざまな要素を解析することが可能な装置だ。また毛穴スコアは、全顔撮影画像から毛穴を抽出してスコア化した数値のことである。一方のシワスコアは、全顔撮影画像から目周囲のシワを抽出してスコア化した数値を指す。

画像解析による評価の結果、無配合製品使用群は配合製品使用群に比べて、シワスコアも毛穴スコアも共に有意に低く、目の周りのシワや毛穴の目立ちが少ないことが確認されたという。

  • 無配合製品使用群と配合製品使用群の肌状態比較。

    無配合製品使用群と配合製品使用群の肌状態比較。(出所:ファンケルWebサイト)

さらに、対象者の全顔撮影による結果と、先行研究および今回の測定結果から、無添加のスキンケア製品を早期から継続的に使用すると、シワやキメ、毛穴の目立ちが低減し、いつまでも若々しい肌を保つことにつながることへの期待が考えられるとしている。

防腐剤など、肌に負担の可能性がある成分を配合しない無添加のスキンケア製品を長く使うことで、毛穴目立ちの抑制や、シワなどの肌の老化を防ぐ可能性が見出された。これは、肌に負担となる可能性のある成分は微細なストレスとなり、長い期間が経つと肌状態の違いを生み出す要因となることが考えられるとする。

ファンケルは今後も引き続き、肌への負担を少しでも減らすことで、肌の状態を向上させるスキンケア製品の開発研究を進めていくとしている。