米SAS Instituteは5月23日(現地時間)、デジタルマーケティング・プラットフォーム「SAS Customer Intelligence 360」の機能強化版の提供を発表した。

今回の機能強化により、他社が提供するマーケティングプラットフォームやCDP(顧客管理プラットフォーム)にデータを移動せずに、各種データを利用することができるようになった。

マーケティング担当者はSAS Customer Intelligence 360を通じて、必要な時に活用したいデータだけを取り出せるという。これにより、企業は既存のデータ・インフラを利用したまま、収集したデジタル・データと既存の顧客データを統合し、リアルタイム分析やデータの可視化が可能になる。

また、製品のプライバシーとコンプライアンス面の機能も強化している。データ分析などを行う際にはパーソナライゼーションに必要なデータのみがプラットフォームに取り込まれ、パーソナライゼーションとアクティベーションを完了するために必要な期間だけ保持される。そのため、個人を特定できる情報の移動を同製品でコントロールできるという。