識学は2月10日、全国の従業員数10名以上の企業に勤める20~59歳の男女300名を対象に実施した「管理職に関する調査」の結果を発表した。
働き方が多様化し、仕事と私生活を両立させる「ライフワークバランス」という言葉も出てきていることから、仕事をするうえで、高みを目指さない、目指す必要のないと思う人が増えているという。そのような背景で実施された今回の調査では、管理職への昇進の意向や管理職での苦労とそのやりがいなどについて、管理職・非管理職それぞれの実態を明らかにしている。
同調査により、「管理職になりたい」と回答した人はわずか8.0%、さらに女性は4.0%という結果がわかった。管理職になりたくない理由は「出世欲がないから」が50.9%で最も高く、「責任が伴うから」50.0%、「仕事量が増えるから」42.6%が順に続いている。
また、現在の日本では女性管理職の数も少なく、管理職になりたいという女性も少ない中、女性管理職を増やすためには何が必要かを聞いたところ、「子育てや介護などの両立支援」が54.7%と最も高い結果となった。この結果に対し、同社は管理職になりたいと思わせるか否かは、企業側の体制が大きく関わっているのではないかとの見方を示している。