2023年3月17日から19日まで、茨城県つくば市にて「第12回 科学の甲子園 全国大会」が開催される。全国47都道府県の出場校が決定したことを受けて2月8日に行われた記者説明会では、群馬県・千葉県の代表校の参加生徒が登壇し、全国大会への意気込みを語った。

  • 「第12回 科学の甲子園 全国大会」に出場する生徒たちが、大会に向けて意気込みを語った

    「第12回 科学の甲子園 全国大会」に出場する生徒たちが、大会に向けて意気込みを語った

知識をいかに活用できるかが試される科学の甲子園

科学の甲子園は、科学好きのすそ野を広げるとともにトップ層の学力を伸長させることを目的に、科学技術振興機構(JST)が全国の高校生を対象として主催する大会。参加資格があるのは高校1年生・2年生で、学校対抗で科学の力を競う。また、3月に開催される全国大会には、各都道府県の予選を通過した1校ずつが代表校として出場する。

  • 第12回 科学の甲子園 全国大会の開催概要

    第12回 科学の甲子園 全国大会の開催概要

全国各地で行われた代表選考には合計で668校・7870人のエントリーがあったといい、コロナ禍により参加者が大幅に減少した第10回大会以来、2年連続で増加傾向にあるとのことだ。

記者説明会では、各都道府県の代表校が発表された。その内訳として、公立校が35校、私立校が12校出場する。これについてJST理数学習推進部調査役の岡田啓一氏は「国立校や高専が出場しないのは珍しい」とする。なお、初出場は4校で、第1回大会から12回すべて出場する高校が4校あった。

全国の出場校一覧

  • 北海道・東北地区

    北海道・東北地区

  • 関東地区

    関東地区

  • 甲信越・北陸・中部地区

    甲信越・北陸・中部地区

  • 近畿地区

    近畿地区

  • 中国・四国地区

    中国・四国地区

  • 九州・沖縄地区

    九州・沖縄地区

第12回の全国大会は、つくば市のつくば国際会議場(初日・最終日)とつくばカピオ(2日目)で行われる。初日は開会式と筆記試験、2日目は3つの実技競技が行われ、その結果から最終日に表彰式が行われる。今大会は感染症拡大防止の観点から無観客での開催となるが、実技競技や表彰式の様子については、インターネットでライブ配信が行われるという。

科学の甲子園推進委員会の小浦節子委員長は、今大会で出題される問題について「知識だけを詰め込めば解けるといったものではなく、その知識をいかに活用できるかが試される問いになっている」とし、科目の枠を超えた課題解決型の問題に対する豊かな発想への期待をのぞかせた。

  • 科学の甲子園推進委員会の小浦節子委員長

    科学の甲子園推進委員会の小浦節子委員長