科学技術の力であらゆる環境問題克服を目指すスタートアップ企業ピリカは、同社のごみ分布調査サービス「タカノメ 徒歩版/自動車版」の調査データが見える化ページに公開されたことを発表した。

同社が開発するごみ分布調査サービス「タカノメ」は、画像認識技術を用いることで、スマートフォンで撮影した動画からごみの種類や量を計測。データを分析・可視化することで、清掃活動ルートの改善や環境意識の向上も期待できるものだ。これまでも企業、団体や自治体とともに数多くのプロジェクトを実践しているが、自治体初となる岐阜県に導入された広範囲調査が可能な「タカノメ 自動車版」からのデータを「見える化ページ」に公開した。

海洋ごみ対策の重点モデル区域となる高山市、垂井町で実施した自動車版のデータはGoogleマップ上に分布メッシュ(125mから10km)、色分けされたヒートマップでごみの多寡が一覧できる。近くを通ることがあれば、ほんの少しでも貢献したいという気になりそうだ。

  • 高山市、垂井町で実施した自動車版のデータ(同Webサイトより)

    高山市、垂井町で実施した自動車版のデータ(同Webサイトより)

ピリカは2011年に京都大学の研究室から生まれた企業で環境問題を科学技術の力で解決することを掲げる。アプリとも連携するごみ拾いSNS「ピリカ」は、拾って写真を撮って共有することでコミュニティを拡大し、世界116の国や地域から累計2億個以上ものごみを収集している。