電通は1月25日、サステナビリティ関連プロジェクトを電通グループ横断で推進する「dentsu Japan サステナビリティ推進オフィス」主導のもと、dentsu Japan傘下の6社およびパンテックと共同で、使用しなくなったプラスチック製品のアップサイクルを推進することでさまざまな社会課題に対応する「で、おわらせないPROJECT」の第2弾として、「再生PPバンドキットloop+loop(ループリループ)」を開発したことを発表した。

  • 「再生PPバンドキットloop+loop(ループリループ)」

同製品は、使用しなくなったクリアファイルをPPバンドにリサイクルし、必要なものを自ら生みだせるキット。小ぶりなドキュメントバッグ、大きめのトートバッグ、捨てられるゴミの量を制限するためにあえて小さく作るゴミ箱など、自分の手で自由に制作することが可能。

  • キットで制作したアイテム

同社は、普段は目には見えない資源循環のループに触れ、新しいループを生みだす体験は、国内電通グループ各社従業員の環境意識を高めるきっかけにもなると考えている。

また、クリアファイルの回収は電通グループの特例子会社である電通そらりが担当。再生PPバンドキットの組み立て工程は東京都港区と連携し、3時間単位の超短時間雇用を導入する。

同社および国内同社グループ各社は、今後も社会や企業のさまざまな要請・期待に応えるべく、同社グループならではのクリエイティビティや多様性を生かし、専門的な知見を持つステークホルダーとの共創を推進していきたい考え。また、使用しなくなったプラスチック製品を起点に開発する製品・サービスの幅を広げるとともに、社会課題の解決を図るアップサイクルの輪を社内外へと広げていくという。