ダイハツ工業は1月20日、「DXビジョンハウス・DX方針」を新たに策定したと発表した。これにより、デジタルツールの積極的な活用を通じ、DXビジネス人材の育成に取り組むとともに、働き方改革を加速することで、顧客への新しい価値提供を目指す。

「DXビジョンハウス」は、グループスローガン「Light you up」の下、「人にやさしいみんなのデジタル」をDXスローガンに掲げ、「モノづくり」・「コトづくり」・「ヒトづくり」をテーマに、DX1・2・3の3ステップを並行してアジャイルに進めることで、顧客とのつながりを深め、少子高齢化や地域活性化等の社会課題の解決にも取り組む。

  • 「DXビジョンハウス」の概要

  • 「ダイハツDX」の3ステップ

同社は2020年からビジネスに精通した人材のAI人材育成に取り組んできたが、今回策定した「DXビジョンハウス」に基づき、BIツールの活用やアプリ開発などに領域を拡大し、「DXビジネス人材」を育成する。

2025年度までに全部署でデジタル技術が活用できるよう、1000名の「DXビジネス人材」育成を目指し、最終的には全社員をDXビジネス人材化していく。

さらに、今後進展するCASE・MaaSなどで必要な高度なアプリもスピーディに社内開発できるよう、2025年度までに50名の社内開発者「DDI(Daihatsu Digital Innovators)」の育成を目指す。

これらの推進にあたっては、新たな組織体制として、既存の「DX推進室」からIT基盤業務を分離し、DX機能を独立・強化した上で、各本部機能代表からなるテーマ別の「タスクフォースチーム(以下TF)」を編成する。TFのリーダーは、各本部と連携し、テーマ推進のマネジメントを行う。