The Informationは1月3日(米国時間)、「Microsoft and OpenAI Working on ChatGPT-Powered Bing in Challenge to Google」において、Microsoftがチャット型AI「ChatGPT」の技術をBing検索に統合する予定と伝えた。

この統合が実現すれば、Bingは検索クエリに対して単にWebサイトのリストを表示するだけでなく、より人間らしい高度な回答を提供できるようになる。Microsoftはこの機能を早ければ3月末までにリリースし、Googleに対する競争力を高めることを狙っているという。

CHatGPTはOpenAIによって開発された会話型のAIエンジン。ユーザーが自然言語によるテキストで質問を入力すると、それに対する回答をAIが自動で生成して返答してくれる。この回答があまりにも自然で説得力があり、ある程度高度な質問にも答えてくれることから、2022年11月30日に一般公開されて以来大きな話題を呼んでいる。

Microsoftは、2019年にChatGPTの開発元であるOpenAIのAI研究に対し10億ドルを出資してパートナーシップを結んでいる。このパートナーシップにはChatGPTの一部機能をBingに組み込むという合意も含まれていたという。

The Informationは、Microsoftの計画に詳しい人物からの情報として、同社がChatGPTのAIを利用して検索クエリに回答するバージョンのBingを立ち上げ、リンクの一覧を提示する現在の形とは異なる新しい形の検索結果を提供する予定と伝えている。

MicrosoftによるAIを利用したBingの機能拡張への試みはChatGPTだけでない。2022年12月には、OpenAIが開発している画像生成AIの「Dall-E 2」を利用した「Bing Image Creator」をプレビュー公開している。Bing Image Creatorでは、任意のキーワードを入力することで新しい画像を生成できる。