ルネサス エレクトロニクスは1月5日、Matterプロトコルをサポートする「ソフトウェア開発キット(SDK)」を開発したことを発表した。
Matterプロトコルは、Wi-Fi、Thread、Bluetooth LEなどの無線通信を抽象化するアプリケーション層プロトコル。スマートホーム機器の相互運用性を高めた通信規格であり、共通のソフトウェアスタックを用いることで、認証機器であれば、メーカーに関係なく、さまざまなスマートデバイス同士を安全に接続することができるようになることが期待されている。
今回提供される同SDK(Matterプロトコル)に対応するハードウェアは、Wi-Fi SoC「DA16200」を搭載したWi-Fiモジュール開発キットで、同キットとSDKを使用することでMatterプロトコルに対応したWi-Fi通信機能の評価、検証が可能になりるという。
すでにMatter対応版のDA16200用SDKについてはリードカスタマ向けにサンプル出荷を開始しており、2023年3月末までには一般向けにもリリースされる予定だという。
なお、同社では、クイックコネクトIoT用のDA16200搭載Wi-Fi Pmodボードと統合開発環境「e2 studio」を使用すれば、マイコン、コネクティビティ、その他のデバイスを含めて、Matter対応のIoT機器開発が容易に実現できると説明しているほか、今後、買収したDialog SemiconductorやCeleno Communicationsの製品を含む、すべてのWi-Fi、Bluetooth LE、Thread対応製品でのMatterサポートを行っていくとしている。
