NECは12月20日、工場内の現場(設備・人)データに加え、サプライチェーン上の出来高・品質・在庫データといったものづくりデータを集約、可視化・分析を行う基盤「NEC Industrial IoT Platform」から2つの新サービスを提供すると発表した。

1つ目が「ものづくりDX改善ガイド」だ。同サービスはNEC Industrial IoT Platformのデータ基盤を強化したもので、製造現場の管理者向け機能として提供する。NEC Industrial IoT Platformと併せた販売価格(税別)は月額110万円~となる。

同サービスでは、設備が原因となって生じる「7大ロス」について、KPIツリーで全体を俯瞰し、設備やラインの時間稼働率(停止ロス)の低下、サイクルタイムの悪化、良品率の悪化といった課題ごとに、データの収集方法や分析手順、改善事例を得ることが可能だ。課題解決に向けた改善のシナリオは、今回の第一弾で21種類を提供する。

  • ものづくりDX改善ガイド 7つの構成要素

    ものづくりDX改善ガイド 7つの構成要素

2つ目が「サプライチェーンアナリティクス基盤サービス」だ。同サービスでは、サプラチェーン全体で品目群別にストックポイントの在庫状況を可視化・分析するアプリケーションと、在庫適性化に向けた分析サービスをセットで提供する。同サービスの販売価格(税別)は月額160万円~となる。

同サービスを利用することで、どの工程で生産の過剰・不足があるかについて、ストックポイントごとに経営と全部門が同時に把握することで過剰生産を抑えた在庫適正化を目指せるという。

  • サプライチェーンアナリティクス基盤サービス画面イメージ

    サプライチェーンアナリティクス基盤サービス画面イメージ