Vicorは、同社の電源モジュールを採用し、新しいサンゴ礁の成長を促進することで、世界の海岸浸食の回復に取り組んでいる英CCellが、英ロンドンで行われた2022 Elektra Awardsのパワーシステム・プロダクト・オブ・ザ・イヤーを受賞したことを発表した。

CCellのソリューションは、VicorのFactorized Power Architecture技術を活用して、電圧変動の大きい太陽光や波力エネルギーを、最適な電気分解プロセスに必要な、正確な電圧に変換。CCell Senseと呼ばれるプラットフォームを通して、海水を電気分解することで、アノードとカソード(電極)のある大きなスチールフレームの上に炭酸カルシウム(石灰石)を堆積させ、新しくサンゴ礁になる土台を作りことを可能とするのだという。サンゴが育つような石灰石ができるまで、通常であれば数百年規模で見る必要があるが、同技術を活用すると4か月ほどでサンゴが育つような強固な岩盤を作ることができるようになるという。

  • CCell Senseの適用イメージ

    CCell Senseの適用イメージ (出所:Vicor)