アイルランドデータ保護委員会(DPC: Data Protection Commission)は11月28日(現地時間)、「Data Protection Commission announces decision in Facebook “Data Scraping” Inquiry｜28/11/2022｜Data Protection Commission」において、Facekbookのデータスクレイピング調査に関する決定を発表している。この決定に伴い、Metaに対して2億6500万ユーロの罰金が科され、さまざまな是正措置が要求されたことが明らかとなった。

  • Data Protection Commission announces decision in Facebook “Data Scraping” Inquiry｜28/11/2022｜Data Protection Commission

    Data Protection Commission announces decision in Facebook “Data Scraping” Inquiry｜28/11/2022｜Data Protection Commission

アイルランドデータ保護委員会は2021年4月14日、インターネット上で公開されたFacebookの個人データの照合データセットが発見されたとの報道を受け、調査を開始したと報告。調査の範囲は、2018年5月25日から2019年9月の間にMeta Platforms Ireland Limited(MPIL)が行った処理に関連するFacebook Search、Facebook Messenger Contact Importer、Instagram Contact Importerツールの調査と評価に関するものとされている。

この調査における重要な問題は、EU一般データ保護規則(GDPR: General Data Protection Regulation)の「Data Protection by Design and Default」の義務に準拠するかどうかに関するものとされており、EU一般データ保護規則第25条に従って、技術的および組織的な措置を実施したと伝えている。

2022年11月25日にこの決定は採決されており、2億6500万ユーロの金銭的な罰則を科すとともに、Meta Platforms Ireland Limitedに対して特定の期間内に特定の改善措置の範囲を講じることによるGDPRを遵守させるよう求める命令が下されている。