Malwarebytesは9月12日(米国時間)、「Facebook engineers aren't sure where all user data is kept」において、Facebookのエンジニアがユーザーデータが保管されている場所を把握していないと伝えた。Facebookがユーザーデータを保存している場所を利用者に報告するには、専門のチームによる努力が必要とのことだ。

  • Facebook engineers aren't sure where all user data is kept

    Facebook engineers aren't sure where all user data is kept

最近公開された公聴会の記録によって裁判所が任命した専門家であるDaniel Garrie氏が2人のFacebookエンジニアに対し、同社がどんなユーザーデータを保持しているのか、その場所はどこかにあるのかという質問を行ったことがわかった。彼らの答えは基本的に 「知らない」というものだったという。この公聴会は、Facebookと選挙コンサルティング会社であるCambridge Analyticaのスキャンダルに関する進行中の訴訟の一部に行われたものとされている。

Garrie氏はFacebookの55のサブシステムのどこに個人データが保存されているかを明らかにしようとしたが、公聴会に出席していた2人のベテランFacebookエンジニアである、Eugene Zarashaw氏とSteven Elia氏は満足な答えを返すことができなかったようだ。Zarashaw氏は、その質問に答えられる人間が一人も存在するとは思わないと返答し、その質問に答えられるようになるにはかなりのチームワークが必要だと証言している。

Malwarebytesは、この証言について2022年4月にリークされたFacebookが収集したすべてのデータがどこから来たのか、どこに保管されているのかわからないと主張する内部文書にも信憑性を与えていると指摘。この内部文書は、ソーシャルネットワークの広告システムの構築や保守を担当しているFacebookプライバシーエンジニアによって2021年に書かれたものとされている。

Facebookプライバシーエンジニアはこの文書の中で、どのようにデータを使用するかについてFacebookは適切なレベルの管理および説明の可能性を持っていないと述べており、ミスや虚偽表示のリスクを高めていると報告している。