内田洋行は11月15日~11月18日にかけて新川本社およびリニューアルした新川第二オフィスでオフィスファニチャー・ICTの新製品発表会「UCHIDA FAIR 2023」を開催する。
それに先駆けて、筆者はアフターコロナの新しい働き方を提案する「ハイブリッド時代」のチームを支援する内田洋行の新製品とリニューアルされた新川第二オフィスをオフィスツアーとして体験させていただいた。
本稿では、その一部始終を前編では新製品の概要、後編ではオフィスツアーの内容に分けてレポートしていく。後編の今回は、オフィスツアーの内容をお届けする。
イノベーションを引き起こすチームの拠点となる「Team Base」とは?
いざリニューアルされた新川第2オフィスに出発!
リニューアルされた新たなオフィスは、イノベーションを引き起こすチームの拠点となる「Team Base」と多様な働き方にフィットしたオフィスシーンを合わせた6つで構成されており、可変性が高く、フレキシブルな運用を想定したオフィスファニチャーとハイブリッドワークをサポートするネットワークソリューションと ICTが組み合わされている。
多様なメンバーが結集している短期の1日の集中ミーティングから数か月以上にわたるプロジェクトなど、さまざまなチームが集まる場所である「Team Base」は、7階・6階・4階の各階に設置されており、距離を縮めながら気軽に相談できる人間関係を築いたり、解決すべき課題や目的を明らかにしてチームで成果を導いたりするために、仲間が集まり心と心が結びつくことで、チームが一体となって育つ場として活用されているという。
このTeam Baseは、階によってその目的は異なっており、7階は「チームが躍動的に前進する機能を集めた Team Base」、6階は「仲間とのひらめきや創造性が広がる Team Base」、4階は「個々の力を強めながらチームの関係性を高める Team Base」というそれぞれの目的が設定され、その目的に沿った特徴が用意されている。
6階の「仲間とのひらめきや創造性が広がる Team Base」は、地の良い木質空間により、個々の発想を豊かに、チームのアイデアを醸成し、創造性を高める Team Baseになっており、等身大に投影するアプリケーションで大画面に投影しながら活発な議論を誘発させることができるように設計されている。
その他にも、ミーティングの参加人数や性質によって形を組み替えることができる机を採用していたり、長時間におよぶ議論の息抜きのための身体を動かせるスペースを設けていたりなど、「仲間とのひらめきや創造性が広がる」というコンセプトに沿った特色がある。
7階と4階のTeam Baseにもそれぞれのコンセプトに合ったオフィスファニチャーとネットワークソリューションが配置されているようだ。
カラフルなワークブースや繊維系廃材使用の机など個性的なフロアを紹介
コンセプトに合った仕掛けが用意されているのはTeam Baseだけではない。「快適な環境とICTが適切に整備された空間は、個々のワーカーの心地良い居場所となる」という考えのもと、執務室のスペースにもそれぞれのコンセプトが設定され、それに合ったさまざまな特徴付けがされている。
7階は「フレキシブルに働くためのスタイリッシュなテーブルワーク」というコンセプトのもと、都会的なモノトーンやブラック、ハイエンドなテーブルワークを中心としたスタイリッシュなデザインのオフィスになっており、個人ワークとコミュニケーションのバランスが取れたテーブルワークと集中するブース席を使い分けることができるようになっているという。
6階は「リラックスした気分を高め、人を包み込む木質空間」というコンセプトがあり、国産木材を極力加工せずに活用することで、より木が持つ効能をひき出し、リラックスした気分で個人ワークやチームコミュニケーションを取ることができるフロア。木の温もりを肌触りや香り、視覚から取り入れることができるようになっている。
また近年、内田洋行はサスティナブル素材にも力を入れているそうで、「RIFUMO(リフモ)」と呼ばれる古着や古布といった100%繊維系廃材からできたリサイクル素材を活用したテーブルなども設置されているなど、その取り組みの様子が見て取れた。
4階はアメリカのSteelcase社とのコラボレーションが行われているフロアで、Steelcase社のコンセプトでもある「Neighborhood」を取り入れ、「人と人の繋がりをより感じるNeighborhood」がコンセプトになっている。
個人ワーク、コラボレーション、交流、仲間から学ぶなどのさまざまな機能のエリアが配置され、周囲のワーカーとの関係性を深める色彩豊かなデザインが特徴になっているという。椅子やデスクがカラフルなのはもちろんのこと、個人のワークスペースのカラフルでデザイン性あふれる仕様になっている。
このフロアの特徴は色彩が多いことだけではなく、さまざまなコラボレーションを生むためにデジタルとアナログの共存を図っていることにもある。机の高さを変えることで、オンライン商談といった個人のワークでも、着席しているメンバーとの目線を合わせたミーティングにも使用できるクローバーのように4つのデスクが向き合った形の昇降式デスクや、移動可能なホワイトボードとモニターなど、アナログでもあり、ITの活用も進む現代にマッチしたハイブリッドなフロアだった。
まとめ
今回は、11月15日~11月18日にかけて行われる「UCHIDA FAIR 2023」に先駆けて新製品やリニューアルされたオフィスをレポートした。
働き方改革の促進やコロナ禍により推進されたテレワークの広がりなど、オフィス環境は日々進化を遂げている。そんな中でオフィスファニチャーとICTの力を活用してオフィスの未来を支えている内田洋行の動向から目が離せない。