TSMCは10月13日、2022年第3四半期(7~9月期)決算発表会を開催し、連結売上高は前年同期比47.9%増、前四半期比14.8%増の6131億4000万NTドルとなったほか、純利益が前年同期比79.7%増、前四半期比18.5%増の2808億7000万NTドルとなり、いずれも四半期ベースで過去最高を更新したことを明らかにした。ドルベースで見ても、売上高は前年同期比35.9%増、前四半期比11.4%増の202億3000万ドルとなったという。

ただし、好調な業績の一方で半導体市場は世界的なインフレや中国経済の減速を受けて不透明感が増していることから、2022年通期に予想していた設備投資額を1割削減することも明らかにしている。

具体的には、2022年通期の設備投資額について同社は年始に400~440億ドルとしていたが、今回、それが360億ドルへと下方修正された。7月時点では計画の下限(400億ドル)近くになると同社では説明していたが、今回、さらにそこから1割削減されたこととなる。こうした背景もあり、台湾・高雄市の新工場立ち上げスケジュールを後ろ倒しにするともしている。

また、決算発表会にて、同社のC.C.Wei社長は「世界的なインフレで、スマートフォンやパソコンの需要が落ち込み、当社顧客の在庫調整が続いている。この調整は2023年前半まで続くだろう」と述べ、TSMCにも顧客の在庫調整の影響が及んできていることを示唆している。

なお、TSMCでは、2022年第4四半期の売上高を199億ドル~207億ドルの間と予測している。また、為替レートを1ドル=31.5NTドルと仮定すると、粗利益率は59.5%~61.5%、営業利益率は49%~51%程度になるとも予想しており、同社の副社長兼最高財務責任者であるWendell Huang氏は、「2022年第4四半期には、エンドマーケットの需要が弱まり、顧客の継続的な在庫調整が行われるが、当社が業界をリードする5nmプロセスの継続的な増加によってバランスは取れているため、TSMCの事業そのものは横ばいになると予想している」と述べている。