米Cloudflareは9月28日(現地時間)、Webサイトの認証テストであるCAPTCHA(Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart)に代わる認証テストとして「Turnstile」を開発し、公開すると発表した。

CAPTCHAは、ゆがんだ文字や数字の読み取りや、「横断歩道」「車」など特定の画像の選択をさせることで、Webサイトのログインをしようとしているユーザーが人間か、コンピュータかを判別する認証テストだ。

Turnstileは人間が操作していることを示すシグナルを判断の基準にしており、その時々で入れ替わるブラウザに対して認証テスト群から自動的にテストを選択し、ユーザーの目に見えないところでテストを実施するという。

認証テストの難易度は細かく調整でき、人間以外の行動をする訪問者にはより難しい認証テストを課すことができる。また、最新のMacOSまたはiOSを使用しているユーザーのプライベートアクセストークンを認識するため、デバイスの販売元と連携してデバイスを認証することもできるという。なお、その際にユーザーのデバイスデータが収集、操作、保存されることはない。

現在、同社内で利用を進めており、従来のCAPTCHAと同程度の安定した解答率を持つようになったという。同社は同社のサービスのユーザーであるかどうかに関わらず、開発者向けにTurnstileを提供する。