NTTドコモは9月28日、Open RANの検証環境に新たな構成の仮想化基地局(vRAN)を追加することを発表した。異なる通信機器ベンダーの製品を組み合わせて通信ネットワークを構築するOpen RANの普及に向けて、同社はvRANの性能などを検証するため、世界中の通信事業者向けの検証環境「シェアドオープンラボ」を2022年2月より提供している。

これまで、同検証環境で3種類のvRANの構成を提供してきている。今回追加される新しいvRANは、NECの基地局ソフトウェア、レッドハットのRed Hat OpenShift、Qualcomm Technologiesのアクセラレータ、HPE(Hewlett Packard Enterprise)の汎用サーバで構成されている。同環境での検証は2023年以降に行えるようになる予定だ。

新たなvRANのうち、オープンRAN向けに最適化された「Qualcomm X 100 5 G RANアクセラレーターカード」と「HPE ProLiant DL110 Telcoサーバー」はシステム性能と電力効率の向上を図るために採用したもので、NTTドコモとしては初めて採用となる。

  • 「シェアドオープンラボ」と新たな構成の仮想化基地局のイメージ

    「シェアドオープンラボ」と新たな構成の仮想化基地局のイメージ