ヤマト運輸は9月5日、スマートフォン対応の新しい決済サービス「にゃんPay(にゃんぺい)」を9月12日から「ヤマト運輸公式アプリ」に追加すると発表した。
同社は荷物集荷時の決済手段として、2007年から電子マネーに対応し、2021年4月から6種類の2次元バーコード決済に対応している。今回、「にゃんPay」を「ヤマト運輸公式アプリ」に追加し、クロネコメンバーズ向けにお得な割引サービスやさらなる利便性向上を図る。
同サービスは、みずほ銀行のハウスコイン(企業の自社店舗などの特定の経済圏内で決済可能な組み込み型決済サービス)を活用しており、全国の金融機関と接続した安心安全なキャッシュレス決済を提供する。
荷物発送時の支払いに「にゃんPay」を使うと、宅急便運賃から12%割引される。また、「ちょうどチャージ」を事前に設定しておくと、残高不足時に登録済みの金融機関口座から、不足金額のみ自動チャージ(500円以上は1円単位)されるため、チャージ金額を余すことなく使い切ることができる。
セキュリティ対策としては、金融機関口座の登録時に各金融機関サイトでの認証手続きに加え、にゃんPay独自の多要素認証(MFA)により、他人による不正なアカウント開設・金融機関口座の登録を防止する。
さらに、みずほ銀行がモニタリングを行い、不正を検知した場合は利用停止処置を取るなど、被害の未然防止・拡大防止に努める。
「にゃんPay」はヤマト運輸直営店、セールスドライバーによる集荷時に利用可能で、残高上限額は2万円。チャージは全国140以上の金融機関口座に対応している。