韓Samsung Electronicsがスマートフォン(スマホ)向けに200MP(2億画素)を実現したイメージセンサを発売して約1年ほど経ったが、現時点までに実際に搭載したスマホはどこからも発売されていない。しかし、現在、少なくとも2つのスマホブランドが搭載モデルの開発を進めており、間もなく発売する模様であるとSamsungのスマホ情報に特化した専門サイトであるSamMobileが伝えている。

それによると2社のうち1社はXiaomiで、2022年後半に同イメージセンサを搭載した最初のスマホ「Xiaomi 12T Pro」を発表する模様であるという。手頃な価格のハイエンド機と見られていることから、フラッグシップの200MPイメージセンサ「ISOCELL HP1」ではなく、より小さなサイズの第2世代製品「ISOCELL HP3」が搭載される見込みだという。

Xiaomi 12T Proのカメラ部以外のスペックとしては、フルHD 120Hz OLED(有機EL)ディスプレイ、Snapdragon 8+ Gen 1チップセット、8GB/12GB DRAM、128GB/256GBストレージ、および5,000mAhバッテリーを搭載する模様であるとされているほか、120Wの有線充電機能を備えている可能性もあるという。

もう1社はLenovo傘下のMotorola Mobilityで、中国市場向けスマホ「X30 Pro」で採用する見込みだという。メインカメラ以外のスペックとしては、144HzのOLEDディスプレイ、60MPの自撮りカメラ、50MPの超ワイドカメラ、125Wの急速充電が可能な4,500mAhのバッテリーを搭載する模様だという。

このほか、Samsung自身も「Galaxy S23 Ultra」に、2億画素のイメージセンサを搭載する可能性があると韓国内では噂がでているという。ただし、搭載されるとしても、すでに発売済みのイメージセンサになるのか、未発表の新製品となるのかは不明だという。