アバストは6月29日、20~69歳のインターネット利用者1000人を対象に実施したインターネット上のCookie(クッキー)に関する調査結果を発表した。

これによると、Cookieが何であるか「よく理解している」と回答した人はわずか13%にとどまった。大多数は、Cookieを「聞いたこと・見たことはあるが、よくわからない」(42%)、もしくは「大まかなイメージはある」(41%)と回答した。

  • 日本人の約9割がCookie(クッキー)について理解できていない アバスト調査

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また、Cookieは大きくわけて2つの種類(ファーストパーティ、サードパーティ)があるが、Cookieが何であるかを知っている人(Cookie認知者)のうち、86%の人が2種類あることを「知らない」と回答した。

さらに、WebサイトがCookieの許可を求めた際の対応について、「ブラウジング体験向上のため」「自分の志向に関係のある広告を表示するため」といった能動的な理由でCookieを許可している人の割合は、普段Cookieを許可している人のうち約4割(36%)にとどまった。

4人に1人(25%)が「あまり深く考えず許可している」と答えており、プライバシーを意識したCookieに関する適切な判断が行われていない可能性を示唆する結果が明らかとなった。

  • 4人に1人(25%)がCookieを「あまり深く考えず許可している」 アバスト調査

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また、Cookie認知者のうち、Cookieを実際に削除したことがある人は半数近く(47%)いる一方、必要最低限のファーストパーティCookieだけを許可するブラウザの設定について知っている人は2割以下(17%)にとどまり、Cookieの具体的な管理方法に関する理解が広まっていない現状も浮き彫りになった。