スノーピークビジネスソリューションズは6月28日、幸せを科学的に分析する幸福学の第一人者である前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授)と組織と働き方の研究者である井上亮太郎氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任講師)との共同研究で実施した、アウトドア会議をビジネスに取り入れることでどのような効果を与えるかの調査結果を発表した。

アウトドア会議では、人間性の回復につながる要素である「主体性」「関係性」「創造性」の大幅な向上が見られ、屋内会議と比べほぼすべての項目でポイントが上昇したという。

「主体性の向上」において最も高い割合を占めていたのは、「主体的に参加できている(78.4%)」で、「関係性の向上」において特に効果の高い項目は「チームの一員だと感じる(83.3%)」、「創造性の向上」においては特に「発想が広がる(68.9%)」と全てポジティブな意見だったという。

また、屋内会議とアウトドア会議で、それぞれの感情状態を確認したところ「ワクワクする」「リラックスする」ともにアウトドア会議では感情状態が大幅に高まっていることがわかっており、自然の中、チームの協働作業で行うテントの設営などのワークにより、屋内では感じることのできない「ワクワク」を実感した人が多いという結果になったという。

また、アウトドア会議で味わう開放感により屋内に比べて「リラックスする」と回答した人の割合が非常に多くなっており、その結果、意見が出やすくなったり、普段よりいいアイデアが浮かんだりといった意見が多数報告されており、会議の質の向上が期待できるという。

同社は、今回の調査で、「自然を取り入れた働き方がイノベーション人材に必要な『主体性』『関係性』『創造性』の向上に有効だということが明らかになった」として、この結果をもとに、人間らしく働く人が世の中に増えるよう、より多くの自然を取り入れた体験の機会や場を広げていく考え。