セールスフォース・ジャパンは6月28日、従業員エンゲージメントと業務生産性を向上させるサービス「Employee Service」を日本市場で提供開始したことを発表した。

同サービスは、同社が提供するカスタマーサポート&顧客管理(CRM)システムである「Salesforce Service Cloud」を中心に培ったカスタマーサービス体験を、社外の顧客だけでなく社内の従業員向けに提供できるように再構築された新しいソリューション。

同サービスを利用することで、企業は従業員向けの情報を一元的に集約し、スピーディーに質の高い従業員体験を提供することが可能になり、従業員のエンゲージメント向上に期待できるという。

具体的には、従業員は経理・購買・人事・ITなど幅広い事象別の問い合わせを、どこに問い合わせるかを意識することなく、一つの窓口から問い合わせることができるようになるという。従来は、従業員は事象ごとに異なる担当部門の問い合わせ先を自ら探し当て、それぞれの部門に連絡をしていたものが、全ての異なるジャンルの問い合わせを一つの窓口を通じて管理できるようになる。特に、入社時のオンボーディングサポートやIT機器やソフトウェアのトラブルシュート、従業員アンケートによるエンゲージメントの可視化などを通じて、従業員のエンゲージメント向上をサポートしていくという。

新型コロナウイルスにより在宅勤務など場所に縛られない勤務形態が一般化し、業務効率化が進んだ一方で、遠隔のため従業員同士のコミュニケーションが大幅に減少し、従業員と企業とのつながりも希薄になり、会社や同僚とのつながりが弱まったと感じている人の割合が増えていることが提供の背景にあるという。