Wikimedia Foundationは現地時間2022年6月21日、WikipediaやWikimediaを再利用し、企業向けに設計した「Wikimedia Enterprise」の初顧客が、GoogleおよびInternet Archiveだったと発表した。Wikimedia Enterpriseは企業が1億ページを超えるコンテンツを、直接もしくはAPI経由でデータを取得できるサービス。同財団は企業の「コンテンツ調達のプロセス効率的に役立つ」と主張している。

  • Wikimedia Enterprise

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Googleは「我々は『世界中の人々のために知識と情報へのアクセスを拡大する』共通の目標を追求するため、長年Wikipedia Foundationを支援してきた。財団の長期的な持続可能性と、知識のエコシステムの構築に投資できることを楽しみにしている」(同社Managing Director, Search Partnerships, Tim Palmer氏)。Internet Archiveは「Wikimedia FoundationとInternet Archiveは、知識への普遍的かつ自由なアクセスを提供する使命において長期的なパートナー。Wikipediaに追加されたリンクや参考文献を、すべての言語でリアルタイムに取得し、迅速かつ確実にWebをアーカイブ可能にした」(同団体Director of the Internet Archive’s Wayback Machine, Mark Graham氏)とコメントを寄せている。

 Wikimedia Enterpriseは2021年10月に立ち上げられた商用サービス。企業は30日間の無料トライアル中、1万件までのオンデマンドリクエストを利用できる。