NTTイーアジアは5月30日、OCG Technology JSC(ベトナム)と共にローコード開発基盤「OutSystems」を用いた開発支援サービスの提供を日本国内向けに開始すると発表した。ローコード開発基盤とは、開発基盤に用意された視覚的なインタフェースを用いて、プログラム言語をほぼ記述せずにソフトウェア開発を行う手法だ。

OutSystemsを採用することによってソフトウェアの開発スピードを高めるとともに、その開発をOCGを通じてベトナムの優秀なソフトウェア技術者によって実施することでコスト削減も見込めるのだという。

サービス名称は「ローコード開発支援サービス」で、6月1日から提供を開始する。社内のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する国内企業向けに、WebシステムやWebツール、モバイル系のアプリケーションをOutSystemsにより開発するサービスだ。システムなどの開発に加えて、開発したシステムやツールの運用支援、既存システムとの連携のアドバイスも実施する。価格は個別の見積もりだ。

OutSystemsを使った開発においては、あらかじめ用意された部品を組み合わせる手法によって機能設計の段階からGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)による視覚的な操作で開発を進められる。コーディング作業はほぼ不要で、開発期間が短縮できる。

今回OCGがOutSystemsとライセンス契約を締結したことで、OCGの技術者がNTT東日本をはじめとするNTTグループ会社のシステムをOutSystems上で開発し、NTTイーアジアを通じてサービス提供する。さらに、同サービスによりほかの日本企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けたソフト開発も請け負うという。