米デル・テクノロジーズは、5月2日(現地時間)から、3年ぶりに同社の年次イベント「Dell Technologies World 2022」を米ラスベガスで開催。基調講演に登壇したCEOのマイケル・デル氏はデータの重要性を訴えた。その模様はオンラインでも配信され、数万人が視聴した。

  • Dell Technologies Chairman and CEO マイケル・デル(Michael Dell)氏

冒頭、マイケル・デル(Michael Dell)氏は「人間のインスピレーションとテクノロジーのイノベーションの2つがエンジンになって、人々の暮らしを世界的規模で進化させている。過去2年におけるテクノロジーはさらに重要となり、パンデミックはデジタルテクノロジーの重要性を強調している」と、コロナ禍でテクノロジーの重要性が再認識されたと主張。

そして、「将来はデータをどれだけ効果的に使うかにかかっている。そのために、データを最適化した場所に置く必要がある。オンプレかオフプレかという議論は終わった。将来は、マルチクラウドでワークロードとデータは全体の環境でシームレスに動く。現在は、90%の顧客がオンプレとパブリッククラウドを使い、75%が3つ以上のクラウドを使っている。デル・テクノロジーズは、何十年をかけエコシステムを構築し、真の意味でのエッジとマルチクラウドを提供している。次の世界はデータがつくられた場所で競争優位性をつくる世界だ、分散型金融、ブロックチェーン、メタバース、自動運転、ロボティクス、AR/VRなどが、多く分散型データと演算能力をつかわないとできない。現在、データの10%がデータセンターの外で処理されている。2025年までには、エンタープライズデータの75%はデータセンターの外で処理される」と、あらゆる場所にあるデータをシームレスに活用していくことが、競争力強化につながると訴えた。

続いて登壇した、共同COO(Chief Operating Officer)であるChuck Whitten氏は、現在、テクノロジーの世界で、2つの大きなトレンドがあるとした。

1つはデータで、もう1つはハイブリッドクラウドだという。

  • Dell Technologies 共同COO(Chief Operating Officer)であるChuck Whitten氏

「デルは、今の時代を『データの時代』と呼んでいる。データ量が爆発的に伸び、クラウドやデータセンターに分散している。データが燃料となり、そこから知見を引き出し、アクションを取ることが大きな差別化要因となっている。ただ、データが拡散し、プロジェクトが進んでいないのが現実だ。重要な知見を得るには、多様なデータの相関関係を理解しなければならず、(データを活用することが)難しくなっている。そのため、ハイブリッドクラウドという2つ目のトレンドが出現する。ほとんどの企業は、マルチクラウドをたまたま使うようになったが、マルチクラウドを上手にデザインできれば、ビジネスをうまく変革してくれる。マルチクラウドはもっとシンプルなものにする必要がある」と述べ、マルチクラウドを活用するための新製品として、「Dell PowerProtect Cyber Recovery for Microsoft Azure」、「CyberSense for Dell PowerProtect Cyber Recovery for AWS」、Snowflakeデータ分析プラットフォームのオンプレミスへの拡張などを紹介した。

そして、「われわれは、みなさんにマルチクラウドにおける選択肢を提供する。どこにデータを格納し、知見を得るかは、みなさん次第だ。みなさんに選択肢を提供し、マルチクラウドを活用するのは、旅の1歩でしかない」と、新機能を提供する目的を語り、講演を結んだ。