米デル・テクノロジーズは1月19日(現地時間)、同社のアズ ア サービス「APEX」に関して、マルチクラウド環境全体を通じたデータアクセスを簡素化する「APEX Multi-Cloud Data Services」と簡素化したセキュアなクラウドデータ保護を提供する「APEX Backup Services」の提供を発表した。あわせて、複数のパブリッククラウドを網羅するシームレスなストレージを提供する「Project Alpine」も発表した。

「APEX Multi-Cloud Data Services」は、一元化したデータソースから主要なすべてのパブリッククラウドへの同時アクセスを実現するためのファイル、ブロック、オブジェクト、データ保護サービスを提供するもの。「APEX Console」と統合され、ユーザーはストレージおよびデータ保護を希望するパブリッククラウドやサービスと簡単に接続できる。これにより、パブリッククラウドプロバイダーによるロックインや無駄な手数料とコスト、またクラウド間のデータ移動に伴うリスクを回避できるという。当四半期に米国、英国、ドイツ、豪州で利用可能となる。

「APEX Backup Services」は、一元化した監視および管理環境とともに卓越した拡張性とセキュリティーを備えたエンド ツー エンドのデータ保護を、SaaSアプリケーション、エンドポイント、ハイブリッドワークロードに提供するもの。数分レベルで導入できるうえ、ワークロードの増大に合わせてオンデマンドにスケールアップして保護することが可能。また、攻撃の即時検出、迅速な対応、高速なリカバリーを実現するセキュリティー機能が、サイバー攻撃からの保護を実現するという。すでに提供開始している。

「Project Alpine」は、複数のパブリッククラウドを網羅するシームレスなストレージを提供するもの。ユーザーは既存のクラウド クレジットを使ってストレージソフトウェアをマネージドサービスとして購入することで、複数のクラウド間でデータを共有できる。米国、英国、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、豪州、ニュージーランド、スペイン、イタリア、スウェーデン、フィンランド、アイルランド、インド、シンガポールですでに提供を開始している。

さらに同社は、Amazon、Microsoft、Google、IBM/Red Hat、VMwareをはじめとする主要クラウド ベンダーとのパートナーシップを基盤に、幅広いDevOps対応プラットフォームを提供することで、Amazon EKS Anywhere on PowerFlex/PowerStoreやSUSE Rancher on VxRailを含むKubernetesのサポートを強化した。また、「Dell Technologies Developerポータル」を拡張し、コードとしてのインフラストラクチャー提供に取り組むアプリケーション開発者およびDevOpsチームにワンストップショップを提供する。