京都大学(京大)は4月25日、これまで科学的によくわかっていなかったネコがヒトの発話を識別しているのかについて、ヒトとの同居生活の中で、特に訓練せずとも、ヒトや仲間のネコの名前と顔との対応を学習していることを確認したことを発表した。

同成果は、京大 文学研究科の高木佐保 日本学術振興会特別研究員(PD)(現・麻布大学 特別研究員/日本学術振興会特別研究員(SPD))、同・荒堀みのり 日本学術振興会特別研究員(DC1)(現・アニコム先進医療研究所 研究員/京大 野生動物研究センター 特任研究員)、同・千々岩眸 教務補佐員(現・大阪大学大学院 人間科学研究科 特任研究員)、同・藤田和生教授(現・名誉教授)、同・黒島妃香准教授、上智大学の齋藤慈子准教授、麻布大の子安ひかり大学院生(現・同特任助教)、麻布大 獣医学部の永澤美保講師(現・准教授)、同・菊水健史教授らの共同研究チームによるもの。詳細は、英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

ネコとイヌは長年にわたってヒトと共に暮らしてきた。そうした中で、イヌはヒトの発話を学習できることがわかっているのが、ネコがどの程度ヒトの発話を理解しているのかについては、実はこれまで科学的にはあまり良くわかっていなかったという。