ジャパンディスプレイ(JDI)は4月11日、生活の様々なシーンで利用される接触型のボタンやタッチパネルに対し、不特定多数の人が触れることへの懸念や、指で触れずに入力を可能にすることへの世界的なニーズが高まりを受け、既存タッチスクリーンの非接触化を実現する、検出高さ可変型の外付け15型ホバーセンサの販売を開始すると発表した。
同製品はセンサ表面から約5cm離れた位置で指の検出が可能で、手袋を装着した状態での操作も可能。静電容量方式の特長を活かし、既存システムやボタンの大きさなど用途・使用環境に合わせた検出高さの変更も可能だ。
同社のディスプレイ一体型インセルタッチセンサ製品「Pixel Eyes」で培った独自構造のセンサとアルゴリズムを組み合わせることで、高い透明度と検出感度の両立を実現。カーソル表示や音出力アプリと連携した容易な操作感を実現できるとしている。また、導入の際に専用ドライバのインストール等は不要で、既存モニタに同製品を外付けしてUSBによる給電を行うことで利用可能となる簡便性も備えているという。
なお同製品は、4月より鳥取県立図書館において利用開始される予定。また米国San Joseで5月10日~12日にかけて開催される電子ディスプレイ業界最大級の国際学会「SID DISPLAY WEEK 2022」のJDIブースでも展示される予定としている。