大日本印刷(DNP)は3月31日、同社が展開する、発売前の商品の売上予測シミュレーションや小売店舗でのテストマーケティングなどを支援する「DNPテストマーケティング支援サービス」について、ユニリーバ・ジャパンとの共同実証実験により、「AI売上予測システム」の精度向上と機能拡充を図ったことを発表した。

  • 「AI売上予測システム」を用いた実証のイメージ

「AI売上予測システム」の新たな機能として、店頭でのマーケティング施策の効果の事前シミュレーションが可能となった。自社商品や競合他社の商品の店頭での販売価格や棚割り、店頭設置の販促物などによる売上の変化をAI(Artificial Intelligence:人工知能)によりシミュレーションし、消費者が商品を支持する度合いを測る指針であるPI値(Purchase Index値:レジを通過した顧客1000人あたりの購買指数)として予測する機能だ。

また、店頭のポップのデザインプランの有無に加えて、ポップに使用する背景色やフォントのサイズ、文字の太さといったデザイン要素が、どのように販売動向が変わるかといった予測を行う機能も追加している。ユニリーバ・ジャパンとの実証実験では、PI値の上昇に寄与する余韻として「メインコピーのフォントの大きさ」「メインコピーのフォントの太さ」「プライスカードの全体サイズ」「プライスカードの背景色」の4つの要因を特定したという。