リコーは3月10日、少ない水量でも発電可能でメンテナンスの手間が少ないピコ水力発電のレンタルサービス「LIFE PARTS(ライフパーツ)」を開始すると発表した。これにより、再生可能エネルギー(以下、再エネ)の活用および電力の地産地消の推進を目指すという。

同サービスは、同社の強みである3Dプリンタを活用して、独自形状の水力発電用プロペラを作成し、工場排水や地域の用水路などでの再エネ活用を促進するものだ。ピコ水力発電とは、わずか数キロワット以下の小規模な発電を指す。

ピコ水力発電システムは、小さな水流でも設置可能で発電できる利点を持つ。そのため、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器の駆動や、照明機器への活用が想定される。

  • ピコ水力発電による地域社会へのサービス提供イメージ

さらに同社では、再エネへの理解を深めて有効な活用方法の検討を促すことを目的として、地方自治体や教育機関向けに、再生プラスチックを用いたピコ水力発電機づくりのワークショップなどを開催する予定だ。

  • 教育機関向けワークショップの実施イメージ

  • リコー沼津事業所に設置したピコ水力発電装置