PwCコンサルティングと日本マイクロソフトは3月1日、AIデータ活用コンソーシアム(AIDC)が提供するデータ取引サービス「AIDC Data Cloud」の活用促進に向けて、同コンソーシアムと協業すると発表した。今回の協業は、AIの活用を困難にしていたデータの流通、共有および取引における、さまざまな課題の解決に向けたものだ。

日本マイクロソフトは、「AIDC Data Cloud」と各企業とのデータ連携(提供/取得)機能の開発などを支援する。PwCコンサルティングは連携データの価値を最大化し、AIや機械学習を適用することで、社内外のデータを活用したビジネス課題の解決、新規ビジネス創出を支援する。さらにAIDCのプラットフォームを企業内に構成するためのアーキテクチャ検討や実装をサポートする。

「AIDC Data Cloud」は、データの提供者と利用者が利用するデータ取引プラットフォームだ。同プラットフォームでは、これまで標準契約モデルが提供されてこなかったAI・機械学習において、外部データ利用に関する取引条件に応じた契約書を作成する動的契約テンプレートを提供している。

AIDCはこれまで、コンソーシアムの活動を通してデータ取引サービス基盤を開発・提供すると同時に、データ取引に欠かせないさまざまな課題および商流に対応した契約モデルの開発を法律の専門家、有識者とともに進めてきた。今回の協業では、データ取引におけるさまざまな課題および商流に対応した契約モデルやさまざまなデータ取引形態に対応した決済機能などを提供する。