NECは1月20日、ローカル5G基地局製品として、小規模ネットワーク向けに、ローカル5G基地局における工事などにかかる導入費用の低減や、導入工数の削減などを可能とする無線部(RU)、制御部(CU/DU)を1つの筐体に収めたオールインワンモデルの一体型小型基地局「UNIVERGE RV100シリーズ」2機種を発売することを発表した。

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    Sub6一体型基地局「UNIVERGE RV1200」の外観 (提供:NEC)

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    ミリ波一体型基地局「UNIVERGE RV1300」の外観 (提供:NEC)

同シリーズは、250mm×210mm×57mmで3kgという小型・計量を実現した4.6-4.9GHz(100MHz幅)のSub6一体型基地局「UNIVERGE RV1200」と、364mm×335mm×118mmで8.5kg、28.2-29.1GHz(400MHz幅)@5Gならびに2580-2590MHz(10MHz幅)@4Gに対応するミリ波一体型基地局「UNIVERGE RV1300」の2機種で構成。従来の分離型と比べてサイズがコンパクト、かつ重要も軽量となるため、屋内外問わず設置することが可能という特徴を有している(IP65の防塵/防水性能)。

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    「UNIVERGE RV100シリーズ」の主な仕様 (提供:NEC)

同社では従来から提供してきた分離型も継続して提供していくとしており、目安としては1万m2以上の広さの場合、従来方式の分離型を活用してもらい、それ以下の広さでスモールスタートをするといった場合などで一体型を活用してもらうといった切り分けを想定しているという。

また、RV1200にユーザーデータの処理を行うUser Plane Function(UPF)ならびに5Gコアをクラウドから提供する5Gコアクラウドの1年間利用料(複数年契約も可能)をセットにしたスターターパックも用意。価格はRV1200単体で98万円から、スターターパックで498万円から、NECが運用支援するマネージドサービスの1年間利用料を含む場合で798万円から、としている。一方のRV1300の方も、LTEを収容するコアネットワークであるEvolved Packet Core(EPC)を組み合わせたスターターパックを用意。こちらの価格はRV1300単体で498万円から、スターターパックは669万円から、としている。

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    「Sub6スターターパック」の概要 (提供:NEC)

受注はRV1200が2022年3月を、RV1300が2022年度第1四半期をそれぞれ予定しており、出荷についてはRV1200が2022年5月、RV1300が2022年第2四半期となるとしている。

なお同社では、2025年度までに2製品累計で1000システムの提供を目指すとしているほか、ローカル5Gの普及促進に伴う各種のサービスの提供も併せ、同年度までにローカル5G事業関連で500億円の事業規模を目指すとしている。

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    ローカル5Gの利用シーンイメージ (提供:NEC)