つなぐマーケティングは1月20日、同社が運営するフリーランス情報メディア「フリーランスガイド」が実施した電子契約サービスに関するアンケート調査の結果を公表した。20歳以上の個人事業主、会社員、社長といったビジネスパーソン414名が回答している。

調査の結果から、電子契約の認知度が76.1%であることが明らかになった。多くのビジネスパーソンが電子契約について認知しており、サービス利用者以外も電子契約を知っていることがうかがえる。

  • 約8割近いビジネスパーソンが電子契約について知っていると回答した 資料:つなぐマーケティング

電子契約の認知が高まる一方で、電子契約サービスを導入している企業は21.7%にとどまる。導入していない企業は60.9%、「わからない」とする回答が17.4%だ。リモートワークが日常に浸透する中ではあるが、電子契約サービスの導入はまだ進んでいないようだ。

電子契約サービスに対する不安として「電子契約に慣れていない、または安全性に不信感のあるアナログ上司を説得すること」「先方が不慣れな場合は敬遠される」「電子契約業者のクラウドセキュリティに不安がある」といった声が挙げられているとのこと。

  • 電子契約サービスを導入している企業は約2割にとどまる 資料:つなぐマーケティング

電子契約サービスの導入率を業界別に見ると、「金融・保険業」が71.4%と最も高かった。「通信・インターネット業」(36.8%)「建設業」(34.8%)「製造業」(29.0%)が後に続いており、業界によって導入率は大きく異なる結果となった。

  • 「金融・保険業」の電子契約サービス導入率が最も高いという 資料:つなぐマーケティング

「会社で導入している電子契約サービス、または利用したことがあるサービス」について聞くと、「一度も利用したことがない」「利用したことはあるがわからない」とする回答が大半だった。導入しているサービスとしては「クラウドサイン」や「Adobe Sign」などの回答が多かったようだ。

  • 一度も電子契約サービスを利用したことがないとする回答が大半を占める 資料:つなぐマーケティング

「電子契約はもっと普及すべきだと思うか」との質問には68.3%が「はい」と回答し、「いいえ」の回答はわずか2.7%とのことだ。電子契約の普及を望まない人は少ない。業務の効率化や送料などのコスト削減、社内で進捗確認できることに対する期待もあるのだという。

  • 約7割が電子契約の普及を望んでいるとのこと 資料:つなぐマーケティング