三菱重工および三菱重工グループの三菱ロジスネクストとオカムラは、三菱ロジスネクストのレーザー誘導方式無人フォークリフト(AGF) 「PLATTER Auto(プラッターオート)」とオカムラのパレットストレージシステム「CYBISTOR(サイビスター)」を組み合わせた、倉庫内の無人化物流ソリューションを製品化し、販売を開始したことを1月18日に発表した。
物流現場において、フォークリフトオペレーターの人手不足や増加・変動する荷物に対する保管スペースの確保といった課題がある。
これらの課題を解決するべく、レーザースキャナーで反射板をスキャンし、現在地を認識して走行する三菱ロジスネクストのPLATTER Autoと、搬送台車がラック内のレーンを走行しパレット品の保管・入出庫を行うオカムラのCYBISTORを連動させたソリューションの共同開発を実施し、製品化に至ったという。
具体的には、無人走行のPLATTER Autoが搬送するパレットをCYBISTORのラックに入庫し、ラック内ではシャトルがレーンの最奥部までパレットを搬送、格納する。出庫の際も同様に、シャトルがPLATTER Autoのもとまでパレットを自動搬送し、PLATTER Autoが次工程まで運搬するという。
これにより一連の物流作業を無人化でき、荷役業務の省人化・省力化に貢献。CYBISTORは通路スペースを必要としないことから、平置きや一般的なパレットラックと比較し、同じスペースでも約2倍の保管量を実現でき収納効率の向上にも貢献できるとしている。
また、大掛かりな設備工事が必要ないため設置も容易で、原状復帰が求められる賃借倉庫にも導入が可能。フォークリフトはレーザー誘導方式で床面に経路テープが不要なため、走行経路の変更も画面で簡単に行えるという。
なお、同ソリューションは、埼玉県北葛飾郡にある三菱ロジスネクストの「オンサイト研修センター」で展示しており、現地で稼働デモンストレーションを体験できるとのことだ。